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Journey

フェロー諸島の伝統的な食べものと暮らし

日々の食卓に欠かせない羊の干し肉 “Skerpikjøt(シェルプチェート)

秋になると、その冬を越すための食べ物が作られます。

フェロー伝統の味、自然発酵した羊の干し肉とタラの干物は、多くのミネラルと塩分を含む海風で乾燥させます。

その時期、島々で様子を見ることができるかもしれません。

羊の干し肉は、生ハムとビーフジャーキーの間くらいの食感で、”Hjallur(チャドル)” と、呼ばれる風が通り抜ける作りのドライングハウスで、6〜8ヶ月位干して醸されます。

「自分たちの食べものを、子どもの時から自分たちで関わるのよ」

と、季節と大切な節目のお話を聞かせて頂きました。

歩くなら休憩用に持って行ってねとお土産に頂いたSkerpikjøt(シェルプチェート)は、噛めば噛むほど芳醇な香りと味がして、とても元気が出ました。

絵や文字を描いたりしながら、意味を教えてくれた彼女は、45年間続けている現役の先生。

”日本” という言葉をきっかけに、話題も広がり、海老や鮭の海産物から最高品質と人気の高いウールなど、フェローと日本との古くからの関わりなども教えて頂きました。

そうだ、と、彼女は、メモを書いてくれました。

「ずいぶん前に日本に行って、つい先日、家族で帰ってきた教え子が隣の島にいるのよ、訪ねてみてね」

それから、こう聞かせてくれました。

「私の母はね、昔、編み物をして、日本に送っていたのよ。
山の羊の毛を集めて紡いでね、毛糸にするの。
フェローのウールはとても暖かくて、雪や雨にも強いのよ。
この窓辺に座って、帽子やセーターを編んでいた姿を思い出すわ」

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