空港から北に向かって15分程、トンネルを抜けると幻想的な風景が広がるガサダール(Gásadalur)村。
10数名が住む村だったこの地は、2004年までトンネルがなく、海からの激しい風が直接吹き付ける険しい岩肌を大きな荷物を背負って歩いて行き来していた、と空港近くのカフェの店主が教えてくれました。
彼女の親族は、当時この村で教師をしていて、毎週末、岩山越えをしていたそう。
風が吹くと岩にしがみつき、しばらく座り込んで落ち着くのを待ちながら一歩一歩踏みしめ、時々動けなくなり暗闇の中で夜を越すこともあって本当に険しい道のりだったが、家族の待つ家がある村に帰るため、通い続けた日々だったとのことでした。