霧が出てきたかな?と思ったら、サーっと白が世界に流れ込んできて、あたり一面を覆いました。
距離感がわかならくなりそうなその霧は、時に不思議な世界に誘います。
フグロイ島(Fugloy)の東岸Hattarvík(ハッタルウィーク)の船着場から、南岸のKirkja(チルチャ)の船着場まで続く一本道。
「そっちからきたの?私たちはこっちからきたよ」
自然の草が生える間を通るその道は、紫のお花がたくさん咲いていました。
優しい笑顔のお姉ちゃんが、お花のブーケを作ってそっと置き、走り回って元気いっぱいな妹が、霧が晴れた時に見つけられるように素敵なサプライズをしていました。