雲の姿、風景の様子の単語を持つ、豊かでユニークなフェロー語

「1日に季節が全部ある。
と言われているくらい、くるくる変わる天気には、たくさん名前があるんだよ」

霧の横たわる麓に向かって一緒に歩きながら、島々の名前や地名の秘密、雲の姿、風景の様子の単語を持つ、豊かでユニークなフェロー語を教えてくれました。
霧を表す言葉は37あって、例えば、山の上や空は澄んでいるのに、谷や麓にカーペットを敷いたような霧のことは、”Pollamjørki”、というそうです。私には、”ポットゥラミヨシュチャ”、と聞こえました。何と読むんでしょうね?

”フグロイの名前は、フェロー語でFuglが鳥、oyが島を意味するんだよ、鳥がたくさんいるってことだよ。-oyがつくと、”島”、-vikは、”湾”、-nesは、”岬”” ”Vikは、ひっこんでるほうで、Nesは出てるほうだよ” ”枕のような形の雲がある天気はね、、”

フグロイ島の東岸Hattarvíkの船着場から、南岸のKirkjaの船着場まで歩いていると、サーっと霧が立ち込めてきて、あたり一面が真っ白になりました。一本道なので迷うことはなかったのですが、距離感がわかならくなりそうだなと思いながら真っ白な視界の中を歩いていたら、お散歩をしていたファミリーにふっと出会いました。

ご挨拶をかわし、Kirkjaまでどのくらいの道のりかお尋ねしたところ、休暇に訪れているKirkjaのサマーハウスに戻る途中とのことで、”ご一緒しましょう!”とお誘いいただき、道すがらおしゃべりをしながら、フェロー語をジェスチャーを交えて教えて頂きました。

”Kirkjaは教会という意味なんだよ”、”それからフェロー諸島の地名は、名前からどうゆう地形の場所なのか想像がつきやすいよ”、など、フェロー語はGoogle翻訳にない言語なので、単語の意味をもっと知りたいなと思っていたので嬉しいとお話ししていたら、フェロー諸島の方々がボランティアで参加しているフェロー語を多言語翻訳できるサイトがあるよ!私たちもこれを使っているよと便利なサイトを教えて頂きました。(フェロー諸島での滞在に便利なツール、リンク一覧を掲載します)。

自然の草が生える間を通るその道は、季節がら紫のお花がたくさん咲いていて、小さなお姉ちゃんが、お花のブーケを作ってそっと置いて、走り回って元気いっぱいな妹が見つけられるように素敵なサプライズをしていました。