フェロー諸島の風、Uターンする滝

風速何メートルなのだろう?
フェロー諸島に到着した日、その風に斜めになって立ちながら思いました。

昨年訪れた冬のアイスランドでも強風に度々みまわれましたが、その時学んだのが車のドアを開けるときは慎重に!でした。一度開いたドアは空気の圧力とうねるような風で一瞬にしてバン!いう音とともにドアが開く限界まで一気に持っていかれます。そのドアの様子を見ると、ハリウッド映画の中で、車のドアをバンと閉めたらドアが外れたり、車の中からドアを蹴破ってサングラスをかけて出てくるキャラクターなどを想像します。

強風の日と車、おそるおそる車のドアを開閉していました。そういう時は風速でどのくらいなのだろうか?と思い、「車につかまって歩く状態」つまり、「台風で言うと歩くのが困難、立っているのがやっとの状態」で、おおよそ風速秒速20 mという日本の気象庁の情報を見つけました。実際天気予報で調べると、風速は秒速16m前後でした。

フェロー諸島には、海から強い風がふきつけます。
森林限界を超えた地であるフェロー諸島では木がなかなか育たず森がありません。遮るもののないその激しい風は、海に向かって垂直に切り立った崖の上から何十メートル直下の滝壺に落ちるはずの滝に正面から激しく打ち付け、滝の流れを理を変えてUターンさせ、世界を逆さまに変えていました。

参考リンク:風の強さと吹き方(気象庁)
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kazehyo.html